【この映画】グリーンブック(2019年)
今年のアカデミー賞作品賞を受賞したグリーンブックをご紹介します。
時は1962年、シアターレストランの用心棒の仕事をしていた主人公。店舗改装のため、一時的に失業する。そこに舞い込んで来たのが、アフリカ系アメリカ人天才ジャズピアニストの南部ツアーヘドライバーとして同行するという仕事。偏見を持ってはいるものの庶民的な主人公が、高貴なドクターを乗せて旅するうちに道中で起こる差別的な出来事、その他もろもろのエピソードを経験するうちに二人の間にあったぎこちなさが消え、友情が芽生えて来るといったところでしょうか。特筆すべきは、アメリカが持つ原罪的な奴隷制、差別という社会問題、重く捕らえがちですが、この映画では軽妙なタッチで進行していきます。アメリカの歴史における重要なテーマとして永遠に忘れてはならない問題として、現代に生きるアメリカ人や我々にメッセージを送っています。そしてこれが実話というのがキモですね。最後に主人公の奥さんがなんとも可愛らしく、エンディングの言葉でさらに魅力度アップし、それが余韻となっていい映画を見たという気分にさせます。まだという方がいましたらぜひご覧になってみてください。
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